去る1/27(日)、赤坂キッチンにて、レストラン・エスキスのスーシェフ信太竜馬さんによる“皿を通じて日本の旬を伝える”食事会が開催されました。
信太シェフは、トロアグロ (ロアンヌ )、ロオジエ(銀座)、オテル ド クリヨン(パリ)などで研鑽をつんだのちレストランエスキスのオープンより参画。現在では同店のスーシェフとして腕を振るうかたわら、日本各地で日本の食材を知る旅に出るだけでなく過去には本格的に一定期間農業に従事するなど、食材、生産者の方々にも理解を深め、食材にストレスをかけず、それでいて他と相対化されることのない固有性を模索する新進気鋭のシェフです。
そんな信太シェフのパートナーとして、今回のイベントでは新宿ゴールデン街で「the OPEN BOOK」@theopenbook2016 を経営する田中開さんが参加してくださり、店の看板である唯一無二の特製レモンサワーが振舞われました。
レモンサワーの他にも田中さんセレクトした自然派ワインや日本酒として先日まで同シェフがイベントのため訪れていた石川県能登の能登自然米純米酒2017(白藤酒造店)が振る舞われ、田中さんの軽快なトークとともに会場は大いに盛り上がりました。
さて、この日ふるまわれた料理は、チーズまで含めて全10種。日本や世界の旬の食材がフレンチの手法で調理され、まったく新しい顔に! 繊細で美しい一皿で、シェフ自らがサーブされるたびにゲストから感嘆の声が上がりました。
また、当協会イベントの特徴でもあるゲストによるキッチンへの出入り自由な環境を生かし、シェフの横で調理風景を見学したり、盛り付け風景にかぶりつきで写真を撮る、調理方法についてシェフを質問攻めにするなどの光景が随所で見られました。日頃プロの調理場を覗く機会はないだけに、そんな体験は貴重です。シェフの手元や入念な下ごしらえの様子を見ればあの味の感動もさらに深まるというもの。まさにシェフとゲストが一緒に食の楽しみを作り出す場となりました。
ご協力いただいた信太シェフ、田中開さん、そして細やかなアシストでサポートしてくださった同シェフの元同僚高坂さん、ありがとうございました。
当協会では、レストランの食べ歩きだけでは体験できない食の楽しみ方をこれからも提供していくとともにテストキッチン的な機能や、若いシェフの応援の場としての機会をますます充実させていきたいと考えています。