ゼロからの挑戦  新進気鋭のクラフトサケ haccobaを知ろう!!

福島県南相馬市小高地区に誕生したマイクロブルワリー「haccoba」。
東京電力福島第1原子力発電所事故の影響で、一度は住民全員が避難を余儀なくされた福島県南相馬市。
一時は住人がゼロとなった街で、佐藤太亮さんを中心に全く新しい発想で文字通りゼロから作り始めたお酒「クラフトSAKE」。
ホームページに「自由な酒づくりこそが発酵文化の源流であると捉え、ジャンルを超えた酒づくりを追求することで、つくる楽しさを分かち合います。」とある通り、米以外にレモン、シナモン、唐辛子、味噌・・・と、びっくりするようなものまでブレンド。
ただし、「米と米麹の酒という”発酵文化のコア”」を外すことはないという揺るぎない信念と斬新な発想を持ち、彼ら自身が楽しみ、作る楽しさを分かち合い、次から次と斬新な「クラフトSAKE」が生み出されてきています。
今回は、代表の佐藤太亮さんに六種類の「クラフトSAKE」を持って参宮橋のキッチンに来ていただきました。

一部では、佐藤さんからスライドを交えて「haccoba」のプロフィールや考え方を紹介いただきました。
新しい発想を、こんなに柔軟に、生産者から仲間を街まで巻き込んで歩んでこられたストーリーはとても興味深いものがありました。

二部では、それぞれがフローラルでボタニカル、カクテルのようでもある個性豊かな「haccobaのクラフトSAKE」に合わせた料理を一緒に楽しんでもらいました。この酒に合わせるのは、和食ではないし⁈、、。
なかなか難しいかと、そこでスパイスにも造詣が深くコンテンポラリーな料理もこなす南雲シェフに依頼。
シェフの元に酒が届いたのが1週間前のこと、飲んでみてそれぞれの個性に驚き「これはどう合わせたら良いものか?間に合うだろうか?・・」かなり悩まれたようですが、それぞれの個性を生かしながらもさらに奥深く楽しめるよう、マディラ酒風味、ハリッサ、パクチー、タヒンなど多種多様な香りを用意いただきアレンジしてもらいました。
結果、sold outが続く「haccobaのクラフトSAKE」に南雲シェフの創作料理が見事にマリアージュ。
参加のみなさんは斬新な美味しい体験を楽しんでいただいたのではないでしょうか。
◼️当日の酒と料理
1、waiwaiゆずみそゴーゼ
(塩とスパイスなどのフレーバーが特徴の「ゴーゼ」というビアスタイル。味噌の塩味に柚と唐辛子でアクセントを加えた「お米のゴーゼ」)
料理:マデラ酒を使った酔っ払い海老風
2、はなうたポップス
(「haccoba」の代表作。幻のどぶろく製法 ”花酛”(はなもと)と、ビールの製法ドライホップをかけ合わせお米のクリアな甘みとホップの爽やかな香り)
料理:大羽鰯と柑橘 パクチーのマリネ
3、サニーディ・レモネード
(甘酸っぱいレモネードをイメージ。「今日はゆったり、ココロもカラダもほぐしたい」そんな気分の)
料理:北海道・神威豚とマンゴーのタコス
4、NO NAME
(秘密の・・・😉
料理:愛媛・鯛一郞クンのポアレ キャベツのソース
5、quelle est votre madeleine?
(香りのブレンド素材をお米と一緒に発酵、香りが複雑に広がる。「嗅覚」をテーマにしたお酒。)
料理:兵庫・志方式和牛のロースト 自家製ハリッサ
6、水を編む アグリロード
(唐花草のみをほんの少し副原料として加えて。お米の優しい甘さと柔らかな味わいを。一番日本酒っぽかったような気がします)
料理:もち米とホワイトチョコレートの最中
当日用意した「haccobaのクラフトSAKE」。ラベルもかわいいです。


マデラ酒を使った酔っ払い海老風
大羽鰯と柑橘 パクチーのマリネ
北海道 神威豚とマンゴーのタコス
南雲シェフ「愛媛 鯛一郞クンのポアレ キャベツのソース」

兵庫・志方式和牛のロースト 自家製ハリッサ
お二人の作品の見事なマリアージュに、料理の合間に南雲シェフと佐藤さんが笑顔で歓談
もち米とホワイトチョコレートの最中