今回も、ガストロノミー協会ならではのスペシャルな企画となりました。

焼鳥の【とり茶太郎】× お燗師の髙崎さん。
とにかくこれが呑まずにいられるか!という、3時間となりました。

貴重な鳥の数々を繊細な技術で焼き上げる渋谷の「とり茶太郎」。今、予約が困難とされる店の一つです。

それを、池尻大橋の日本酒の話題店【髙崎のおかん】とのコラボでいただけるということで、参加する皆さんの期待も高く、大盛況の会となりました。

かすみ鴨、ホロホロ鳥、比内地鶏…鶏肉のみならず、いろいろな鳥の種類と、さまざまな部位が並びました。皆さん召し上がるたびに、思わずため息が漏れて、納得の表情。

ここでは、特に印象的だった二つの串をご紹介。

まずは、鴨の胸腺。つまり仔牛でいうリードヴォーにあたる部位なのですが、これがとても複雑な味わい。もはや、フランス料理のメインとも思えるような洗練された一串でした。

そしてホロホロ鳥のレバー。焼き方が絶妙。表面を噛み締めたのち、肉中心にかけて温度や質感の緩急が感じられる仕上がりでした。トロトロとしっかり、二つの食感が両立しているというのに驚きです。

最高峰の焼き鳥を、存分に味わいました。

また、今回さまざまな日本酒がペアリングされました。バラエティー豊かに、赤、黒、にごり、泡…と、皆さんたっぷりご堪能いただけたのではないでしょうか。

注目は黒い日本酒。正体は、ホップとカカオを入れて風味づけされたどぶろくでした。しかも、椎茸とのペアリングという、黒黒コンビでいただきました。

頭ではなかなか思考が追いつかない不思議な体験ですが、なんとこれが、両方とも同じような香りでうまく響き合います。さすが髙崎さん!

早くも次回開催をとの声が上がった、最高のイベントとなりました。