参宮橋キッチンにウクライナからICUに留学している学生5人を招いて食事会を開催。
今年の5月、ICUは日本の大学で一番早くウクライナの学生を受け入れました。冬休み中帰国もならず年越しを学校の寮で過ごす学生たちに憩いのひと時を過ごしてほしいと、協会理事の相内(ICUのOB)が企画しました。
ロシアが2月にウクライナに侵攻して以降、現在約50名のウクライナ人大学生が18の日本の大学で親元を離れて学んでいると聞いています。当日は、大学関係者2名とウクライナ人で相内の和食の生徒と13歳の息子さんも参加しました。
料理は主催の相内がウクライナ料理を、料理家の石川昭子さんが日本料理を、綿田博吉さんがデザートを担当しました。凛福子さんと協会理事の佐藤がサービスと進行、協会事務局の岡本がサポートに入りました。
石川さん、綿田さん、凛さんの3人は、日頃から協会の活動を支援してくれる良き仲間です。
料理担当の3人は、学生たちに喜んでもらうことだけを考え、メニューを考案、検討・試作を重ね当日に備えました。相内は海外からウクライナ料理本を6冊も買い込み、新鮮なビーツとニシン(鰊)を間違いなく入手できるよう奮闘していました。
交互に出されたウクライナ料理と洗練された日本料理は、最初は固かった学生たちの表情をしだいに和やかにしていき、最後のデザートの時は笑顔が溢れていました。
綿田さんは12月が誕生日の二人のためのケーキも焼いてくださり、蝋燭に火を灯し「Happy Birthday ♬」を皆んなで合唱して二人の誕生日を祝いました。
クリスマスを祝えなかった彼女たちの希望を聞いて、相内は全員に日本製のフリースのジャケットをプレゼントしました。
キッチンの壁に大きなウクライナ国旗を貼り、テーブルの上にはウクライナと日本の国旗、千羽鶴に織ったナプキン、赤べこのウクライナバージョン(会津の作家・佐瀬勉作)、生花、キャンドルが飾られ、友好ムードを盛り上げました。
戦争の早期終結を願うばかりですが、「食を通じて幸せなひとときを共にする」ガストロノミー協会の考えを具体的に実践することができました。参加した私たち全員にとって、非常に意義深い経験となりました。
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鰆ヅケ、菜の花めかぶ
新たまねぎすりながし、柚子
ビーツ豆腐、芽ねぎ、からすみ
紅まどんな、生ハム
柿バター、ポテトサラダ
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人参のバターケーキ
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