”ふぐの名手”として知られる代々木駅前の割烹「高瀬」のご主人・高瀬さんに参宮橋のキッチンでフグについてに天然と養殖のふぐのうまさの違いなどいろいろ教えていただき、その後下関産5年ものの天然トラふぐを使ったコース料理を楽しむ、という貴重、かつ贅沢な会を開催しました。
普通、東京では2キロ前後のフグを使う店が多いが、高瀬さんは3キロ以上の旨味の乗ったものを使います。
当日も、下関産5年ものの天然トラふぐをご用意いただき、刺身、唐揚げ、雑炊などを参加のみなさんにたっぷり味わっていただきました。

★当日のメニュー
1.ふぐ煮こごり
鰹のお出汁にたっぷりの河豚皮を入れてじっくりと煮詰めた煮こごり。
ゼラチンを一切使っていないので口の中で溶けます。
2.河豚刺食べ比べ
養殖物と天然ふぐの薄造りをブラインドで食べ比べて頂き、みなさんに当てていただくゲームもしました。
3.ふぐ刺し
旨味の乗って身の締まった下関産天然とらふぐを堪能いただきました。
あん肝付きで、巌流葱(ふぐ屋でしか売っていない専用の葱)も味わっていただきました。
4.チリ鍋
大鍋で、野菜もたっぷり味わっていただきました。
5.河豚白子
調理する大きな白子のデモンストレーションには参加者から感性が沸き起こりました。
6.河豚唐揚げ
刺身にする部位をざくっと大きく切り分けて、秘伝の衣で大きな唐揚げに。
7.雑炊
チリ鍋のスープに生米から作る雑炊。
卵の溶き方のコツも教えていただきました。
雑炊の上澄みを試飲いただきました。

★当日のお酒
・乾杯に冷ひれ酒(熱は全く入れないで3日間寝込ませた酒は黄金色に輝いていました)
・ひれ酒
・トゲ酒(天然のふぐからしか取れない背中と腹の棘のあるヒレを使用)
それぞれ個性的な味わいがあり、ふぐを楽しみながら違いも楽しんでいただきました。

高瀬さんが扱うふぐの解説からスタート
天然と養殖を見比べてもらいました。


冷ヒレ酒。水出しで3日間寝かせた琥珀色のヒレ酒

ふぐの皮だけの煮こごり。ゼラチンを入れないで、鰹出汁、醤油、生姜だけで。
天然と養殖の食べ比べ
2種類食べ比べてもらいました。「天然はどっちだ?」正解率は・・・?
高瀬の大島さんにも来ていただきました。
盛り付けも楽しんでいただきます。あん肝に貴重な巌流葱も添えて。
一番小さなヒレが普通使われているもの。大きなものが高瀬さんが使う天然ふぐの腹、背、尾などのヒレ。

フグの頭(左)と横隔膜(右)。ここまで部位が揃うことはなかなかないとのこと。

蕪はフグとの相性が抜群。絶品です。
形が似ているという「ウグイス骨(下腹を動かす筋肉)」
驚愕の白子の登場!に歓声が!


「究極の旨さ」とも言われるトゲ酒
唐揚げには通常は刺身にする部位を使う



雑炊の上澄みを試飲いただきました。
雑炊には柔らかな餅も入ります。