三井物産は世界遺産にもなっている西オーストラリア州シャークベイに50年も前から塩田を持ち、天日塩「シャークベイソルト」を作っています。業務用がほとんどでしたが、非常に丁寧な製法であまりに美味しいので一般消費者への販売も開始されたのを機に食に興味をお持ちの方へ塩の魅力を知ってもらおうと、塩の勉強会とオーストラリア料理とオーストラリアワインを楽しむ会を開催しました。

塩の勉強会では、ソルトコーディネーターの青山志穂さんに塩の魅力をお話しいただきました。塩の製法や味わいから料理との合わせ方まで詳しく分かりやすいお話をしていただき、塩が料理の基本であることを再認識、そして塩を理解して正しく使うことがいかに重要かも理解しました。

その後は、シャークベイソルトを使ったオーストラリア料理を、恵比寿のオーストラリア料理店「サウス」の高橋シェフに作っていただき、オーストラリアを中心に合わせたワインと一緒に楽しみました。

レクチャーいただいた、一社)日本ソルトコーディネーター協会 代表理事の青山志穂さん
青山さんは塩のことをものすごく研究されていて、ジェスチャーを交えたお話は本当にわかりやすかったです。
当日の主役「シャークベイソルト」

シャークベイはユネスコの世界遺産になっています。世界最古の生命体と言われる『ストロマトライト』が生息し、白く美しい『シェルビーチ』としても有名です。三井物産はこの地に山手線の内側と同じ規模の塩田をもっているそうです!

講習の最後に塩の味比べ。それぞれをトマトに載せて違いをテイスティングしました。
下から「シャークベイソルト」、マルドン(英国)、「伯方の塩」、「粉砕塩」
料理を担当いただいた『South』の高橋貴洋シェフ

『South』は、恵比寿ガーデンプレイスタワー39階にあるオーストラリア料理のお店。高橋シェフは今回の料理のために、三井物産のご担当と何度も何度も打ち合わせをして準備くださいました。

高橋シェフの極秘?準備メモ。もちろん公開許可を頂いていますよ(笑)これだけで愛情と美味しさが詰まっているのが伝わりますよね。
【Amuse】はシャークベイソルトXプラム風味のサブレ&ミニシーフードバーガー

シャークベイソルトがシャークの骨のラインに沿って繊細にかかっています。

【Salt Garden Salad】
シャークベイソルトX季節のお野菜、オイスターコンフィ、タスマニアサーモンスモーク(シャークベイソルトで引き立つサラダ)

オーストラリアにちなんだ素材に、野菜は長野の契約農家からの直送。シャークベイソルトで食材の個性が引き立ちました。

【Main Dish】
シャークベイソルトでマリネしたポークベリー〜スロージンの香り〜

【Desert】
シャークベイソルトの原塩Xティラミス
最後に原塩を細かく擦り下ろして仕上がり。(奥に見える白い塊が原塩)

『South』のゼネラルマネージャー、勝部有貴さんが料理に合うワインをセレクトしてくださいました
今回の企画をつないでくださったのが三井物産塩事業室・室長の龍泉鉄さん
青山さんは塩の本もだされています。こちらもかなり詳しくて分かりやすい内容。塩が大好きになっちゃいますよ!
塩のサンプル(青山さんの私物)
ひと瓶ごと整理されていて美しい!

高橋シェフ、最後の挨拶でホッとした笑顔が参加者の満足感を代弁しているようです。

塩(シャークベイソルト)を切り口に楽しくて美味しくて奥の深いイベントになり、参宮橋のキッチンを使ってこんな事もできるんだと、みなさんからも温かいお言葉をいただきました。
また新しいチャレンジができそうな予感です。
どうぞご期待ください。